(その1から続く)
「さて、どうしたものか。」の続きは少し置いておいて。
「初期型?」と「2号機」の差異を改めてみていきますと。
一番の違いはもちろんPick upということになります。
初期型のPUは「Les Paul Bass」「Triumph」で使用されたおなじみ既存のタイプが流用されたものと思われます。ただ、こちらも「ハムバッキング」「ロー・インピーダンス」ということで、その流れは受け継ぎつつ「LPS」用に新しく設計されたソープバー型に変更された、と。音の違いを較べると、新設計PUの方が音ヌケが良くモダンな印象...なのは張っている弦のせいでしょう(苦笑)。初期型にはネックへの不安もあり「トマスティックのフラット」、2号機には「ダダリオのラウンド 045-100」を張っていまして、コレは違ってアタリマエ...。「PU云々」での比較は現時点ではなんともいえませんね。
LPSの大きな特徴であります「インピーダンス・セレクター」の機能は同一。「50」「200」「500」という設定値も、実際の効き具合も一緒。ただノブの形状が異なります。初期型は「chicken head switch」と呼ばれたタイプ、ただ残念ながらこちらは入手時には欠品状態でしたので、
この日のエントリで書きました「千石電商」さんで似た形状のものを入手して装着しています。うまいことフィットしてくれました(嬉)。
そして「vol」「tone」のノブの配置が微妙に異なっています。それはジャックの位置が違っているからでしょうかね。(ちなみに初期型のtoneノブも欠品につき、同様に「千石電商」さんで入手したものを装着。色味合ってませんが、とりあえずいいのよどうせリプレイスなんだから)
LPSは「ノーマル出力」と「ロー・インピーダンス出力」の2系統の出力ジャックを装備するのですが、初期型では2つともボディ側面に配置。2号機ではノーマル出力がボディ前面に配置されています。こちらの方が「間違えて挿してしまう」ことが少ないですよね(笑)。
ヘッドに記されたモデル名のロゴですが、初期型は「Les Paul MODEL」、2号機は「Les Paul Signature」の表記となっています。ふむふむ。当初から「Les Paul Signature」の名称は存在したと思うのですが、はてこれは何故なのか謎ですね。
指板はどちらもローズだと思いますが、大分色味は違いますね。初期型の方が黒々としていてハカランダ風?、個人的には好みです。まあこれは時期的なものというよりは個体差なのかと思いますが。
さて、いまのところ見つけた「参考文献」は相変わらず
コチラしかないのですが、これによると初期型のネックは「ラミネイト・マホガニー」、2号機は「ラミネイト・メイプル」とのことで、(実はマホガニー好き、のワタシとしては)今回「ラミネイト・マホガニー」に大いに期待したのですが!!
....メイプルじゃないかと思うんですけど、どうでしょう。(泣)ただ、グリップ感は2号機(や、エピフォンJCS)とは結構異なり、手のひらにスッと収まる少々薄めのシェイプになっています。これも「オッ?違う!」と思ったポイントです。エピフォンから馴れたやや丸太系?の感触から較べると、ちょっと新鮮。
細かいのですが、ボディを縁取るバインディングも若干異なる個所があります。2号機には、1弦側ホーン部分の先端にボディ・フロントとバックを繋ぐようなバインディングがあるのですが、初期型はその箇所にはありません。(ちなみにエピフォンにもコレはありません。セレクター・ノブといい、意外と初期型から忠実にコピーしているのでしょうかw。)
ということで「お約束」カット。
「世界で一番エラそうなエピフォン?」(爆)
...でも好きよ。アナタは手放しませんから安心して。(笑)
(適度につづく)