行ってきました。今年は7/30,31の2日間。
30日はほぼ雨、31日はまずまずの天候でしたが、もう「基本降るのは当たり前」仕様の、ちゃんとしたセパレートの雨具(withレインガード)/長靴/基本着替えのみの軽装/で臨んでいますのでまぁ全然OKでした。(初日は辛かったみたいですけどね。)
さていつも長くなるので、なるべく手短に。
さて30日ですが
【11:00 clammbon(GREEN)】からスタート。ステージ名に合わせた郁子嬢の緑の衣装が素敵。クラムボンの野外ライヴではおなじみの客席からのシャボン玉もいい雰囲気。個人的なハイライトは終盤予告もなくステージに飛び出したILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)をフィーチャーした「あかり from HERE」、タワレコ限定のシングルCDバージョンでもまさに鬼気迫るコラボレーションを披露した両者ですが、それを凌ぐライヴならではの生きたコトバの連射に鳥肌が立ちました。凄い、凄い。
【12:30 ロンサム・ストリングス&中村まり (HEAVEN)】やっとライヴを観れました。こちらはCDの雰囲気そのままのリラックスした演奏。いいですね。野外もいいけれど「タバコとコーヒー」の似合う音楽でもあると思います。60年代初頭NYのコーヒーショップでジョーン・バエズでも観るように?!渋めのライヴハウスでも観てみたいですな。
【17:30 BATTLES (GREEN)】CDは結構好きで聴いてましたがライヴ初めて。正直この手の(音響系?←暴力的な括り方で失礼)バンドで演奏力が彼らより勝る日本のバンドは多いと思いますが、キメキメでスリリング、というよりはどこかチャーミングなステージ。なるほど良かった。その前にWHITEでチラリと観た「THE GET UP KIDS」、セカンドは「エモ名盤」として大好きな1枚なのですが、なんかもうただのオヤジで見た目もカッコ悪いし、申し訳ないが個人的にはCD聴いてた方がよっぽどマシ、でした。
【18:00 DCPRG (ORANGE)】活動休止〜大幅なメンバーチェンジで復活後、初めて観ました。すでにステージ終盤だったのですが、かつての「エレクトリック・マイルス」色は基本テイストとして残しつつ、さらに混沌としたポリリズム度アップという感じ?以前の方が「踊れるファンク(24時間闘えますか?!)」指数は高かった気がしますが、全部観れてないからなんともいえません。いかにも長髪ハードロッカーな(速弾きソロ要員)的なギタリストさんはまさにピート・コージーということか(笑)。
【19:30 苗場音楽突撃隊(池畑潤二、井上富雄、松田文)and Special Guests (苗場食堂)】地味?ではありますが、ワタシ的には押さえておかなければならないところです。なんたって日本で一番好きなリズム・セクションですから(笑)。ゲストはモーサムの百々くんとバースディのチバ氏(←両者酔っ払い)。ラフなR&Rセッションでしたが、それも苗食ならでは。貴重なステージを観れました。
で、【21:30 faces (GREEN)】。いやー。「客席ガラガラ」という風評が流れているようですが、別にそんな悲惨なほどではなかったと思いますよ。で、ロン・ウッドはやっぱりめちゃカッコ良かったし、バンドの演奏もなかなかタイトでよござんした。ヴォーカルは...やっぱり個人的には最後まで違和感ありました。ってかあの人やっぱりソウル(ソウルっつっても「ブルー・アイド」の注釈付き)の人であって、ロックではないよね。個人的ハイライトはまさかのSmall Faces時代の「All or Nothing」!
....といいたいのですが、さすがにほとんど寝ないで苗場入りしたもんで、実はかなりfacesの時には(立ったまま)意識が朦朧としていたのです(泣)。もったいなかった....でも仕方ありませんね。ホテル戻って即神仏。
31日
【12:30 GOMA&THE JUNGLE RHYTHM SECTION (HEAVEN)】ドラマでしたね。2年前に高速で事故に会い脳の一部を損傷、それまでの記憶を失ってしまうという悲しい出来事からの復活ライヴ。ワタシは特に熱心なファンというワケではなかったものの、これが感動的なライヴにならないハズはありません。ただただ、「魂」のステージ。泣けました。
【13:00 SION (ORANGE)】遅れてお隣のオレンジで久々のシオン。昨日の苗場突撃隊の3名+ギター藤井一彦(THE GROOVERS)、オルガン細海魚(HEATWAVEほか)というバンドメンバーはワタシ的に実に豪華!滋養味溢るる演奏を堪能しました〜。
【15:10 MO'SOME TONEBENDER (RED)】GANG OF FOURカヴァーからスタートのアゲアゲセットリストでレッド爆裂!ベースの武井氏はすでにロッカー風情でもなんでもなく、祭りの日のテキ屋にしか見えなかったが、よいのか(笑)。
【17:10 easten youth (WHITE)】ここまで「何もフジで観なくても...」と人には思われるかもしれない邦楽ロックばかりメインで観ておりますが(苦笑)、やはりフジには何かが棲んでいる、と思わせる熱演を皆繰り広げてくれるので見逃せない。イースタンも素晴らしいステージ。オトコが惚れるカッコよさ。(←でもそういう人ってちゃんと女子にも人気あるのよね。)ワタシのカラオケ定番「青すぎる空」聴けて嬉しかったす(爆)。
ってか今年は「よく知らない最近の(欧米の)若いバンドなんかも観てみよう」と思い、公式サイトからマイスペでチェックもしたのですが、ハッキリ言ってオジサンが面白そうと思えたバンドはほぼ皆無。いくつかステージもチラ見しましたが、感想書くほどでもなく割愛。もともとは洋楽からロックに入った世代ですけどね。なんでしょうね。歳か。
18:50斉藤和義 (WHITE)は多分入場規制くらいの混雑になるだろう、と読んでオアシス広場のモニターで観戦。なんとドラムが中村達也!そ、そうなの?!「ずっと好きだったんだぜ」からそのまま続けざまに例の「ずっと嘘だったんだぜ」を演奏。終演時にはオアシスのモニターを囲む人垣からも盛大な拍手喝采!
【19:30 YMO (GREEN)】いよいよ!個人的には「HASYMO」名義での(同じメンツによる)ライヴも近年観ていますし、そういう意味では大きな感慨はなかったのですが...。「ファイヤー・クラッカー」から始まったセットリストは「1st〜テクノデリック」までの曲でほぼ固めたベスト・オブ・ベスト!という(ワタシ的には)まさかの展開。続く「ビハインド・ザ・マスク」以降全曲細野さんヘフナーの生ベース(驚)!もちろん数年前にCMで話題になった「RYDEEN」の新バージョンをはじめ当時まんまのアレンジではありませんし、往年の「渡辺香津美」「大村憲司」諸氏と較べ「高野寛」「コーネリアス小山田」各ギタリスト諸氏のプレイスタイルは全く方向性が違うことも要素としては大きく、ロートルファンの方々がどう感じたかはわかりませんが。個人的にはいまさらフュージョンくさいYMOなど観たくありませんので(あ、カドが立つ発言?)「まったくオーケー!」グリーン中程の田んぼの中で(苦笑)ひとり踊りまくり、騒ぎまくり、でした。ジャスト1時間ほどの、終わってみればあっという間の演奏でしたが...嬉しすぎ、楽しすぎ。
【22:20 WILCO (WHITE)】そしていよいよ!!その前の「CAKE」からWHITEに居ましたが、CAKE人気あるんだなぁ。3rdくらいまではアルバムも買っていましたが、基本的にあまり内容が変らない人たちなので(苦笑)最近はご無沙汰でした。嫌いではないけど、Myツートップ「WILCO」「LOS LOBOS」と較べると「剛」の魅力に欠けるかな。楽しいんですけど、演奏力からくるライヴとしての説得力はこの2バンドに較べてしまうと...ね。(←そもそも構成人数からして違うんだが)
で、CAKE終わりで陣取って下手PA側最前2列目へ(爆)。
ところがいざ演奏が始まってみるとベース・アンプから直の生音が爆裂状態で、聞こえてくる全体の音のバランス最悪、「ん〜。このままステージかぶりつきを取るか後ろへ逃げて良音を取るか...」と2曲ほど悩んで泣く泣く客席中程へ退却。しかし...それでもやっぱりベース、デカイよ(泣)。(ちなみにこの日はLAKLANDのPBタイプ、PUはDARKSTAR1発搭載機がメインでした。)そんなこともあって序盤戦は個人的に「う〜ん...」という感じは否めず。でしたが、中盤をすぎるころからはPAバランスも持ち直し、秋には発表されるであろう新作からの新曲も披露(割と前作の流れの小気味よいナンバーでした)、終盤のロックンロールなイケイケブロックでは昨年の単独公演でも演奏されなかった初期のナンバーなどプレイしてくれて、すっかりワタシのご機嫌も直り(笑)。
「やっぱWILCO最高!」(爆)ライヴ全体の雰囲気としてはファン積年の想いが大爆発した昨年の初単独来日公演に軍配を上げますが、終わってみれば24時近く、約1時間40分の充実したステージでの初フジWILCO、結果的には大満足でありました。そのまま棒のようになった足を引き摺り、25:30発の深夜バスに乗り込みam 5:00に新宿駅着。5:30過ぎに帰宅しました。
まあ正直歳を取るごとに体力はきつくなってきてますが、
来年も行きたいですね!
そしてやっぱり文章長くなる。