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本日は東京地方、お日柄も大変よろしく。ってか暑いくらいですね。
そんな折、やることもいろいろあるので会社に出向こうと思っていたのですが、そこに電話が。
「お待たせしました。修理、終わりましたよ〜。」
嗚呼。勤め人で平日は取りにいけませんので、来週まで...ガマンは..できません。
「伺いまーす!」
ということで、洗濯物だけ済ませて先程引き取ってまいりました。
これまた単独エントリーは実に久々、62PBであります。
「ピックガードをオリジナルに戻してみました!」
こちらの個体はもともと購入時よりいろいろ手が入っていまして、縮んだオリジナルのピックガードも新しいものに交換され、付属されていたのでした。これはこれで実はあまり気にすることはなく(←おおらか)今日まで使用してきたのですが。ただこのままタンスの奥(じゃないけど)に保管しておいてもなんかもったいないのは確かですし、件のレスポール・シグネイチャー修理の一件もあり、「そういえば...このタイミングでコチラにお願いしてみようかしら!」と思い立った、というワケなのでした。
縮み、歪みのほかにも、一番ありがちな箇所であるホーン先端の部分は欠けてしまっており。この部分を似た素材で継ぎ足す猛者の方もいらっしゃいますが、まぁそこまではね。(←おおらか)
ピックアップまわり、ネックジョイントまわりは若干拡げて補正していただいたとのこと。しかしお見事であります。
やっぱり、こうですかね?
こうですよね。。。
なんか、「メガネも似合う可愛い彼女が、初デートのときにコンタクトにして待ち合わせ場所に現れたような...」(だいぶ例えが違うような気はするが...自分で書いていてちょっと胸がキュンとした。/痛笑)
ああ、なんか眩しくてまだ正視できない...(呆)
オールド・フェンダー愛好者にはやはりこだわりのポイントであり、レリック技術が向上した今日とはいえ、この部分だけは未だに(本家フェンダーをもってしても)納得いくリプレイスメントのパーツがない、というのは衆生一致の見解であるかと思われます。が、お店の方に訊いたところ、セルロイド製で、「いままでのものよりだいぶイイです」という素材が安定して入荷しつつある、とか。ちょっと気になりますね。
「やー、今晩はこれで酒が旨く飲めるなぁ!」
って...会社行かなきゃ。(爆泣)
ブリッジやノブも新しいものなんですけど、あとは別にいいかなぁー。(←おおらか)
(その1、2より続く)
しかし、ベースに限ったことではありませんが、その楽器の持つ「音」ってのは
どこでどうなって決定されるんでしょうねぇ。考えだすと眠れなくなります。(笑)
「木」である以上、『材』であり、『組み込み』であり。「電気楽器」である以上
「ピックアップ」であり...。実に興味深いですな。
さて、オールド楽器の特集記事などありますと、みなさん異句同音におっしゃるポイントが
「ネックの重要性」かと。(まあみなさん「強度」に関して言及しているワケですが。)
それが直接「音」に及ぼす影響はワタシのような未熟者が分析できるハズもないものの、
確かに楽器を選ぶとき、まずネックの感触から
「むむっ...おぬし、出来るのぉ!」
という直感が走ることは多いと思います。というかワタシの場合、もしかしたらそこが
一番大事ですし、そこでピピピッときたものはまず間違いない気がします。
このプレベもそんな感じでした。
いわゆるプレベ・モデルは何本か所有したことがありましたが、以前CS59年タイプの
プレベを初めて持ったときは衝撃でした。
「ネックの幅、広っ!!」
ここまで幅広のものはそれまで持ったことがなく、「これがプレベというものかぁ〜」と
その時はとても感動しました。今にして思うと厚みはさほど無く、そのバランスにも
驚いたのですが。その後手にした75年メイプル指板PBは、幅はそれほどではなく、
厚みがガッチリした印象。どちらも手放してしまいましたが、この62年のネックは
それらに較べると幅と厚みが絶妙なバランスという気がします。年代によるものか、
個体差なのかはわかりませんが...。
加えて、指板のRも絶妙です。フラットめだとは思うのですが、近年の高級ブランド
でよくある「真っ平らでございます〜!」というモノともまた違い。絶妙♡。
これがスラブの特色なのだとすると....(コレしか持ってないのでわからないのですが)
「これ(スラブ)でジャズベがもう1本欲しい。」 (爆)
フラット弦に関しては、充分その音色を堪能した後、普段ほかのベースでも使用して
いるラウンドの弦に替えてみました。ちなみにもちろんアルダーで、4.1kgという
ボディ重量、やはり「LOW」がそんなに強いワケではなく、適度に暴れる感じもあり、
指弾きでもピック弾きでも、「正しくオールド・ウェーヴなロック・ベース!」(笑)
という感じです。でもトーンは半分くらいに絞った音が好きだな。
これも堪能したら、先日購入しました「Thomastik-Infeldのフラットワウンド」を
いよいよ張ってみようかと思います。多分その際は現状の弦高セッティング (←低め)
含め、そのままでは本領を発揮できないかと思いますので、プロの手を借りて調整が
必要かなぁ〜と。いやはや、これ以上ないシンプルなベースですが、いろいろと
この先も楽しめそうです!
←ナゾの塗装。基本オリジナルだと思いますが、部分部分で
塗り重ね?(上部ツノ部分)およびオーバーラッカーがあるようです。
ボディ前面の上部ツノ部分には掌?手刀?でついたシワの模様が
残ってしまっています。(爆) なんじゃそりゃ。 まあ、それも含めて
現在の所有楽器の中では一番の貫禄かな、と。
BGM : 「PB」 SPECIAL OTHERS ♪
(その1より)
ということで、このベースはかなり改造(補修)点が多いのですが、
その一部が「ベース・メインテナンス・ブック」(リットーミュージック)
でも華々しく?紹介されております。(笑)
ちょうどヘッドの先端の部分に円形の跡があるのですが、
(何の跡なのか不明...クランプ?熱燗でも置きっ放しに?!)
それが目印です。p52の「写真3」だとよく判りますね。
ほかの箇所にしても、ある種の意図があり特殊(独自)な方向へと導く
「改造」、ということではないようですし、あくまでも実戦で使用される
ための楽器として(しかも「現在の観点」から)「それがあるべき姿」へ
戻された状態、だと考えます。
自分から「わたしゃプレイヤーですから」などと口が裂けても言えませんが、
少なくともコレクターでは無いですし、ましてや投資家でもなく(笑)フル
オリ信奉者でもありません。実際にその楽器を弾いてみて、ココロに響く
ものがあったのですし、改造のおかげで少し手の届く範囲まで値段的にも
こなれたとなればバンバンザイ!ってなモンです。
当初はダダリオのフラット・ワウンドが張ってありまして、なおかつ「SONIC」
風味のロー・アクション。まさにモダンな弾き心地でいて、飛び出てくる音は
モータウンを始めとするあの時代のあの音色...。
これは以前どうも馴染めず売ってしまった「C/S59年」、そして実は状態が
よろしくなく、半分騙された(と思っている)「リアル59年」、そのどちら
のプレベとも異なる体験でした。いや、変わったのは自分なのか。
で。
「ついにホンモノを弾いてしまった....(嬉)」
と思ってしまったんですよ。
そして同じプレベでも、PUNKに憧れて、ブリッジすれすれを力任せにダウン・
ピッキングしてゴリゴリの音を目指していたガキんちょ(←自分です)が、
こんなモコモコした、でも太くて暖かいトーンに魅せられる日が来るとは。
30年近く前、初めて買ったのはフェルナンデスのプレベ(タイプ)でした。
ぐるっと回って、またプレベに還ってきました。『還ってきた』という感じが、
しました。なんとも感慨深い一日でした。
なんか音のことをうまく表現できないのがもどかしいですが...
...引き続き、もう少し書いてみます。(笑)
...この指版の感じも、タマランのよね。
(続く)
BGM:「Blood Type AB-Lover」hiro:n ♪
さてさて、いよいよクリーンアップの登場といきましょう。
まあ「王さんと長島さん、どっちがスゴいか」といった不毛な問いにも
等しく、この次に出てくるモノと単純に比較はできないのですが、まあ
気分(と購入価格/笑)ということで。
「Fender Precision Bass 1962」(slab board)
この先よほどのことがない限り手放すことはないと思うので
出自を明記してしまいますが、「BASS CENTER shibuya」さんで
購入したモノです。(笑)
実はコイツ、いやこの方を購入する数ヶ月前にも大きな買いモノを
してしまっていたので、HP上で発見した時点では「鼻息も荒く!」、
というワケではなかったんです。
その日は休日だったのですが、出勤する用事がありまして、そのついでに
「ちょっと弾いてみたいなぁ」と思って店に寄ってみたのでした。
(ですが、なぜかわざわざハンコを持って出たのですね...この心理は不可解ではありますが、
身に覚えのある方も多いと思います。/汗)
この方はオリジナルからだいぶ手が加えられた状態で、いわく
『ヴィンテージとしての価値は「?」ではありますが、より道具としての
手入れは行届いている訳で、切れ味は抜群な訳です。』
とのことで、相場からすればお安い(もちろん安くはない。)価格。
ちなみに変更点は
●ブリッジ交換 ●ピックガード交換(シールドアルミ版形状加工含む)
●4弦側コイルリワインド ●リフレット ●ナット交換
●ペグ付け直し(一部加工含む) ●ポット交換 ●ジャック交換 ●ノブ交換
●ワイヤリング一部修正 ●オーバーラッカー(リフィニッシュの可能性も大)
と、かなーりイジられています。
ですが。それをイジった方というのが(泣く子も黙る)、いや (鳴らぬ子も
鳴らす(?) )「ラムトリック・カンパニー」の竹田さんだというのですから
これはある意味「鬼に金棒」です。...っていうか、反則?
現在はラウンドに張り替えていますが、当初はフラット弦が張られてまして、
正しく「ファンク・マシーン、イェイ!」という風情。ですが実際に手にすると
「げ。こ、このローアクション・セッティングは...!」
はい。
「太く、イナタい」出音のまま、ローポジションからハイポジションまで
実に弾きやすく。これはこれで正しいモディファイであると実感せざるを
得なかったのです。「(左)手がネックに吸いつく感触」という言い方が
ありますが、まさにそんな感じで。実はオールドPBでは、それ以前に失敗した
ことがあり、少しトラウマがあったのですが、そのとき初めて「こういうこと
ですか!」と自分なりに実感できたのでした。
なんか、「レコード時代の名盤」を現代の巨匠エンジニアが丹念にリマスターした
再発CDを聴いているような。すり減ったオリジナルのアナログ盤よりも実は
原音に近く、微細なニュアンスや、ダイナミックスを肌で感じられているんじゃ
ないかという悦び、とでも言いますか...。
まあ早い話が、もうその場で欲しくなったワケです。
「困ったなぁ〜」と内心思いつつ、プラスティック製の四角いモノを差し出して
「ろ、ローンでお願いします。」とつぶやいてしまっていたワケです。
なんか周囲が生活感ありすぎでスイマセン...。
(続く)
BGM:「I Can't Help Myself」The Four Tops ♪