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先日、何年かぶりに大型ホームセンターに行きまして、いろいろと
小道具を調達してきました。
元来ワタシは手先が器用ではなく、幼い頃にはたかだか100円のプラ
モデルの組み立てに失敗したこともトラウマになり(泣)いまでも
基本的に機械いじりは苦手であります。ではありますが、工作用の
工具や金属部品、の類いは決してキライではない。そこは男の子です。(笑)
よく謎のガラクタを拾って帰っては親に怒られたものです。そんなワケで、
久々のホームセンター体験は非常にワクワクする出来事でありました。(笑)
さて、以前のエントリで予告しましたように『ムスタング・ベースに
ミュートを付けてみよう!』を実行すべく、
スポンジを買いました。(笑)
「黒セルスポンジST付」。10x30x300mm。
これで一生分は保つでしょう。
オリジナルのスポンジの跡が若干こびりついたままに
なっています。まずはココをキレイにしましょう。
でもってスポンジを適当な大きさにカット。
裏に両面テープがついたタイプのモノなので、そのまま
ミュートの板バネ部分に接着するだけです。
スポンジの厚みがどれくらいあればよいのか、事前に下調べを
しなかったのですが(計画性の無さ露呈)、スポンジ自体は
しっかりとした弾力のあるものを選びました。良さげです。
このムスの弦交換は約1年ぶり。ダダリオの050-105を張ってました。
そんなに頻繁に弾いているワケではないので(ゴメンよ)自分的には
まだOKなのですが、思い立ったが吉日です。弦交換は指板のお手入れ
も兼ねて『一気に全部外す派』です。で、この時のレモンオイルは濃い
めのFreedomを使います。普段たまに塗りたい時はフェルナンデス製の
薄め?のオイルを使っています。
今回交換する弦はダダリオのミディアム・スケール用。ムスは
裏通しですから、ショートスケール用ではいけません。
クロームのフラット・ワウンド045-065-080-100 です。
すでにそうとう鈍い光を放っております。(笑)
で、こうして見ると弦間ピッチ1,4弦が少し外側に寄っていますね。
2,3弦がセンターに集まっている、という方が正しいのか。
確かナットはオリジナルだったはずですが...。
プレイ上気になるほどでは無いのですが。
おー、結構スポンジの厚さは弦に対してギリギリな感じでした。
ネック側の先端を少し角度をつけて切り落としてもよかった
かもしれませんね。
さて、このミュート・システムは、まあ言ってみればビスを締めた状態で押さえ
つけられた板バネの上のスポンジが、ビスを緩めることによりバネと共に上昇し、
弦を下から押さえつける、という実に原始的な仕組みになっているワケであります。
浮いてます。押し上げてます。(笑)
さて。結果的には。
実にヨイ。(笑)
ミュートの状態も安定していて、たしかにジェマーソンとはいいませんが、
初期マッカートニーごっこならコレでいけます。(箱鳴りはしませんが...)
面白いわーコレ!トーンを少し絞り気味にして(ゼロにするとあまりにもヌケない
感じかと思われ)ピッキングもあまり強すぎない方がツブが揃って、結果的に
音も太くなってヨイように思います。コンプなどもお好みで適量かけた方がよい
かもしれませんね。
で、ミュートを外したノーマル状態でも、以前のラウンドを張った状態より
明らかに音が太い!ムスにフラット弦、アリですなコリャ。
いま家のプレベ(62年&Freedom)にはフラットを張っていないので、
ムスにしばらくの間その役割を担ってもらおう。ちなみに某国産JB(タイプ)に
フラットを張っていますが、個人的には正直あまりピンと来ない感じでして。
PUとのマッチング的にはこっち(PB/MUSTANG)だなー。
もっと早くこうすればよかったなー。
この状態でデカイ音を出してみたいです!
気に入った!
BGV :「LIVE AT MONTREUX 1976」 WEATHER REPORT ♪
(別にオチはないです)
クドイようですが、一番好きなのはルックスです。(笑)
そしてショート・スケールからくる取り回しの良さ。
もともとが「スチューデント・モデル」としての位置づけということもあり。
手の小さい女性や、ギタリストの人、ギブソン派の人(笑)などにも違和感なく
弾けるのではないでしょうか。
実はワタシも手は大きいほうではなく、おまけに左手の小指が少し短くて、
しかもちょっと曲がっていて、薬指の長さとの落差がかなり大きいんです。
「4フレット4フィンガー」っていうんですか?(違うか?/汗) アレが上手く
出来んのです。
それもあってホントはこのスケールであまり小指を使わずに弾けるスタイルが
自分には合っている気はするんですよね。
ですが、コレに慣れてしまうとホントにレギュラー・スケールのベースが弾けなく
なってしまうので、それはそれで非常に危険な楽器なのです。(笑)
ネックはグリップ感も含め、意外としっかりしてますよ。
「いつかはプレベ!」とかいってこんなモノを泣く泣く
弾いていた(?) 60年代のアメリカの子供たちは
今思えば本当に恵まれていますな。(←妄想)
ムスタング専用で新たに設計されたブリッジまわりも実に素敵なデザイン!
サドルなども、バラして量ったことはありませんが、同時期のプレベ・ジャズベの
ものよりゴツくて質量がありそうな感じ? で、なぜかミュート・システムが
完備されているのがミソですよね。現在中古で見かけるムスタングに
オリジナルのスポンジが残っている個体は殆どありませんが...。
ワタシの63JBにも、ミュート・システムの名残りであるビス穴(?)だけは
顕在ですが、同時期から廃止されているハズですし、プレベにはこのシステムは
最初から無かったハズ。「何故スチューデント・モデルのムスタングに?!」。
スチューデント・モデルとはいえ、ミュージック・マスターなどと比べると、『その中
では』 ハイ・グレード扱いとされたこととも関係がありそうですね。(ギターの方の
ムスタングは当時の価格帯としてはミュージックマスターよりもストラトに近かった
ということですしね。←今となっては...ですが。)
裏通しなので、弦はミディアム・スケール用を張らなければなのですが、そういえば
ミディアム用のフラット弦なんぞをたまたま店頭で見つけたので購入してみました。
まだ張ってはいないのですが...。
(たぶんローフレットの音程感がより怪しくなりそうな気が...)
先日コメントをいただいたF-nieさんによると、以前ミュート部分に自家製で
スポンジを取り付けてみたそうで...フラットを張ることがあれば、是非コレはワタシも
試してみたいですねぇ!ジェマーソンとはいいませんが、ビートルズごっこくらいは
できそうな気が。(笑)
4,5年ほど前だったか、ベーマガの「My Dear Bass」のコーナーで、
松原秀樹さんが意外にもムスタング・ベースを紹介していたのも思い出深いです。
(松原さんがムスベを抱えた姿を想像すると...ちょっと可愛くて笑えます。←失礼!)
...実は前回の吟じますエントリのあと途中までこのエントリを下書きしてほったらかして
まして、その後全然弾く時間がないんです。(泣) ギ●ーハウスも行けてません。
あー時間とココロの余裕がほしい。(泣)
BGM : 「WILD HORSES」 THE ROLLING STONES ♪
2番打者:Fender Mustang Bass 1967 (その2)
前回、「自分の基準であり、理想がここにある」と書きましたが
これは「ムスタング」のみを指しているワケではなく、「60's Fender」を
指していたワケでして...。(苦笑)
そこまで「ムスタング・ベース」を神格化するつもりは...ナイです。(笑)
一時期より少し落ち着いてきたようですが、それでも程度の良さげなモノは
20万後半〜30万円台で市場に出たりしてますね。はて、その金額を出せる
のならば他にいくらでも良いベースがあるでしょう。(笑)
実際、現役3ピース・トリオのギターロックバンドのベーシストの子に
コイツを貸してあげたことがありましたが、見事に不評でした。(苦笑)
思うに
「大人数編成のバンドで、ベースだけでボトムを支える必要がない。」
とか
「空間を重視するアンサンブルや、シンプルな「歌モノ」で、ベース(LOW)の
存在感がありすぎるとうるさくなってしまう。⇒デッドでタイトにキメたい!」
みたいな。
個人的にはそんなときに使ってみたい、かな?
(いまのところどちらの機会もありませんが...)
ミュートなども効果的に使って、あくまでもピック弾きで小気味良く!
しっかり弾かないと全く聴こえてきませんよ〜。
そんなイメージです。
そう考えると一度コイツにフラット・ワウンド弦を張ってみたい気もする
のですが、まだ試したことはありません。やっぱりフラットは値段も高いし、
それにミディアム・スケール用のフラットって見たことないですわな。
(←ヘフナー用ってソレ?)
加えて、音程感が余計に出ずらくなる気もしますねー。どうなんでしょうか。
....とかなんとかもっともらしいことを書いてきましたけれども、
(ワタシも含め)大半の人は
「ルックスが好きだから〜!」
が購入動機の第1位、だと思います。(笑)
ムスタング使いの変態ベースおじさん、CANのホルガー・シューカイも
ベーマガのインタビューに答えていました。
「自分の楽器に対して、あまり真面目に考えないようにしなさい(笑)。」
...なんだそのオチは。(苦笑)
↑ホルガーおじさん。ストラップ・ピンの位置に注目。(笑)
購入後しばらくして、「んー、ちょっとパンク仕様にしてみるかー」と
スプレー缶でピックガードを黒く塗ってしまいました。やはり後悔して、
嫁にマニキュアの除光液を借りて必死に落として、元の状態に。
終わった頃には脳ミソがクラクラしました。もしかして元の状態より
オールドな風合いが出ているかも...。新品のベッコウ柄をレリック風に
仕上げたい方はお試しあれ。(?)(←当方、責任は持ちませんよ〜)
BGV:「CAN DVD」 CAN ♪
2番打者といえば「身軽で、小回りが利いて」なおかつちょっと
「ワザ師」だったりして...。
所有楽器の中でそんなポジショニングといえばやはりコイツです。
「Fender Mustang Bass 1967」
思えばコイツとの出会いが(イイ歳こいてから!) オールド・フェンダーへ身を
滅ぼす第一歩だったのであります。
中1のときに初めてバンドを組んでベースを購入して以降、そんな一所懸命では
ありませんでしたがコピーバンドや、オリジナル楽曲を演奏するバンド、を学生
時代は続けていました。
が、就職しますと年に1,2回の宴会バンドくらいしか出番はなく、仕事に追われ
余裕はなく、おまけに2年目には大阪に転勤...。
ということで楽器を弾くことも、買うこともご無沙汰になっていきました。
ありがちなパターンです。
5年間の大阪勤務を終え晴れて東京に戻って数年、自分のペースを取り戻すと、
何かムクムクと「また楽器でもやるかぁ〜」という気分になってきました。
が、それまで持っていたベースが弾けない弾けない。(苦笑)
「こりゃイカン。リハビリじゃ。」と手を出したのがFender JapanのMustang Bass
でした。実際ショートスケールは運指もラクチン!ですし、元々ムスタングの
ルックスは大好きだったのです。(世代的にはTHE MODSの北里さん、non bandの
NONさん、Talking Headsのティナ・ウェイマス、FRICTIONのRECKさんやXTCの
コリン・ムールディングはミュージックマスターか?、とかね。)
といったワケで、このジャパムスにはとてもお世話になったのですが、
そんなある日、偶然世田谷の某楽器店のHPで発見したのがコイツでした。
オールドの相場が徐々に上がり始めてきた頃だったでしょうか。12万円でした。
「お!同い年。」
...誰しも一度は「同い年ギター(ベース)を所有したい」と思うことでしょう。
たまたま?ワタシの場合は悲しいかな、それがもうオールドと呼ばれる楽器に
なってしまうワケですが(泣)。
その時はオールド云々は特に意識にはなく、「同い年、どんなモンかな〜」という
興味半分でノコノコと覗きにいったのです。
狭い店内の片隅にソイツは吊るされていました。見てくれ状態は良さそうです。
(といってもオールドの楽器なんて初めてなんですから良いも悪いも、よくわからない
のですが...) しげしげと眺め、手に取って、まずはそのラッカー塗装の感触に、
クラックの一筋一筋、に胸がトキメキます。(笑) 本体も明らかに軽いのですが、
安っぽい軽さとは何か違う。
違うんです!
続いて試奏の体勢を取り、ネックの感触に「お!」。明らかにジャパムス以上の
しっかりした手応え。実際一回り太い感触です。そしてその感触通りの出音。
「...太い。」
確かに「LOW」は物足りません。だが「太い音」であることは間違いないのです。
今でいう「ジャパン・ヴィンテージ」(苦笑) の楽器はもちろん所有していましたし、
他人様の手垢がついた中古楽器も初めてではありません。が。アタマの中は
明らかに未体験ゾーンに突入です。(笑)
「スチューデント・モデルにしてこの音....60's Fender恐るべし。」
しばらくはメイン楽器としてこのベースに夢中になりました。
ここから数年で4(+0.5)本のベース、2本のギター、と60's Fenderを
所有することになります。楽器の良し悪しの基準は本当に人それぞれ、
その人の中でも時々の感覚の変化があると思いますが、とりあえずそれなりに
歳もとった自分の現在の基準であり、理想がここにあるのであります。
(続く)
BGM:「White Music」 XTC ♪